【自治会との取組み】京都・桂坂学区自治連合会様：文化祭や地域イベントの運営者負担軽減策としてキッチンカーを活用

モビマルは、企業や自治体、大学のイベントだけではなく、多くの自治会の皆さまとも連携し、移動販売（キッチンカー）を活用し社会課題の解決に取り組んでいます。特にコロナ明け以降に、自治会の皆様からの地域イベントでのキッチンカー出店依頼が増加しています。

今回はその一例として、京都市西京区にある桂坂学区自治連合会会長、桑原尚史さんに、モビマルとの取り組みの背景や実施後の反響についてお話を伺いました。

自治連合会や各自治会でのイベント運営者の負担軽減が課題

京都市西京区にある桂坂学区自治連合会は、地域でのイベントを活発に実施しています。住民が多く、地域交流が盛んなのですが、各自治会でのイベント運営の負担が大きいのが課題でした。2023年に各自治会から「夏祭りを自治会だけで運営するのは大変だから、キッチンカーを呼びたいのですが良いところないですか？」という問い合わせが増え、京都市役所に相談をしたところ、繋いでいただいたのがモビマルでした。

その後、自治会全体に対して説明会を開いてもらい、2023年、いくつかの自治会の夏祭りや秋の「桂坂オータムフェスタ(桂坂学区民文化祭＆洛西ふれあいの里秋まつり)」というイベントでキッチンカー出店をしてもらったのが、モビマルとの初めての取り組みとなりました。

キッチンカーの募集からイベント終了後のレポートまで伴走

「桂坂オータムフェスタ」では、モビマルの奥野さんが、参加想定人数をもとに必要台数として6台を提案してくれました。さっそくキッチンカーを募集したところ、予想以上に多くのキッチンカー事業者からのエントリーがあり驚きました。その中で、「王道メニュー」「今人気のメニュー」など、モビマルの過去の売上データを元にアドバイスをしてもらいながら選びました。

ちなみに、自治連合会の運営側としては、素人でも提供できるフランクフルトや焼き鳥などをイメージしていましたが、プロの料理人が出店してくれると本格的なメニューをバラエティ豊かに提案してくれるのも嬉しいポイントですね。
イベントには約1000人が来場してくれましたが、参加者の満足度が高かったのはもちろん、運営スタッフからも大変好評でした。運営スタッフの負担が軽い上に参加者から好評というのはとても新鮮な驚きでしたね。

また、2023年の「桂坂オータムフェスタ」の売上データをエクセルにまとめてくれて、最も売れたものなど共有してくれたので、2024年実施の際の参考にすることができました。至れり尽くせりで、2024年もモビマルにキッチンカー出店を継続して依頼したのはもちろんですが、自治連合会だけでなく、連合会に参画する16の自治会の夏祭りでは半数以上がモビマルを利用しています。

自治会退会者の大半の理由が「イベント運営の負担」。持続可能な地域交流をモビマルがキッチンカーでサポート

運営者の負担の話になりますが、現在、桂坂学区では、各自治会の退会者がじわじわと増えています。平均して70%くらいは加入していますが、加入率は50%〜90%と自治会により格差があるんです。退会する人の理由の大半が「班長のイベント等での負担が重いこと」。

かつては、地域の活動の担い手が主婦の方や退職後の方たちでしたが、今は共働きが多く、定年の年齢も後倒しになっていることで、自治会での活動をできる方が減っています。

自治会班長の負担を減らすため、16の自治会のうち2つは、自治会の班長とは切り分けて実行委員会を組織して活動し始めているところもあります。
自治会のイベントは、開催すると多くの方が来場してくれることもあり、ニーズが高く地域交流としても意義がある一方、持続可能な運営をしていくにあたり、運営者の負担を軽くするためには、キッチンカーはとても重要な存在だと認識しています。

地域で人々が集い賑わう場の創出を目指して

桂坂学区自治連合会は、会長、自治会長がいて…という階層型の組織ですが、今後は残すべきものは残すが、新しいフラットな横のつながりを作っていきたいと考えています。
フラットなつながりを作り、やりたいことをやれるような組織作りを目指すきっかけとして、公園を活用していく予定です。
キッチンカーが来てくれて、人々がより集うきっかけになってほしい。それだけではなく、農産物販売など、新年度は「桂坂公園パークマルシェ」などとしていろんなことができるように開催回数を増やしていく予定です。特に桂坂公園は、桜がとても綺麗なので、地域の方に長く滞在して楽しんでいただき、人が集う賑わいを創出していきたいですね。

桂坂学区自治連合会について

｢桂坂｣は、京都市西京区にあり、1986年に入居が始まり、2025年時点では、人口が約10700人、世帯数が約3800の郊外型住宅地です。公園･緑道･街路樹が美しく、また、京都大学･桂キャンパスや国際日本文化研究センターもある等、緑と文化が豊かなまちです。住民の地域活動が活発であり、その中核を、16の自治会と12の各種団体の連合体である桂坂学区自治連合会が担っています。同連合会は、1989年に発足し、桑原尚史会長は、2000年に5代目として就任しました。
https://kyotokeikan.org/katsurazaka/index.html

桂坂学区自治連合会会長 桑原尚史さん