【地域創生の取組み】横須賀市様:コロナ禍での中小企業支援を二人三脚で実施

地域創生の取り組み
公開日:2023/04/25 更新日:2024/08/02
モビマルに関わってくださるステークホルダーを紹介する「モビマルマガジン」。 今後は、モビマルのテーマ「地域創生」に大きく関わる自治体の皆様にフォーカスを当て、モビマルとつながったきっかけやモビマルとの取組みについてお話を伺います。
自治体ご担当者第一弾は、関東で最初にモビマルとの取組みを実施された横須賀市様です。 横須賀市経済部創業・新産業支援課の小林さん、経済部農水産業振興課 榎本さんにお話を伺いました。


横須賀市 小林様(右)と榎本様(左)



コロナ渦で中小企業支援を考えていた時にモビマルの取組みを発見


小林様(以下敬称略):2020年、私は当時経済企画課に在籍しており、コロナ対策として市内の中小企業支援として何ができるかを考えていました。
ネットで検索をしていたときに、モビマル(日本移動販売協会)が神戸市とキッチンカーを活用した取組みをしているのを見つけて。「これを横須賀市でもやりたい!」と思い、すぐにメールで問い合わせました。その翌々週にはモビマル事業責任者の太田さんが来てくださって、具体的な内容を進めていきましたね。

それがかたちとなり、コロナの影響で売上が減少した飲食店・小売店を対象とする、移動販売を活用した支援策「YOKOSUKA モビリティマルシェ」を実施することになりました。


※YOKOSUKA モビリティマルシェについて


新型コロナウイルスの影響で売上が減少した飲食店・小売店の方向けに、下記の3つの目的をメインとした、移動販売を活用した飲食店・小売店の皆様への支援として実施。
移動販売車を横須賀市が借り上げ、市内の飲食店・小売店に利用いただく仕組み。
・移動販売のノウハウを伝え、新たなビジネスモデルの創出
・移動販売での売上創出機会の提供(人口が多い町の公園など)
・移動販売を活用し、住民の皆様へのPR及び店舗回遊促進

横須賀市様HPより https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4402/mobimaru.html



実施当初は出店場所の選定と周知に苦労


小林:第1回目のYOKOSUKA モビリティマルシェを実施する際、苦労したのは場所の選定でした。市内数カ所の公園で実施することにしていたのですが、公園がたくさんあるため、どこがマッチングするのかわからない。世帯数、年齢層、周りに店舗がないことなど、さまざまなデータをもとに現場視察し、総合的な判断が求められました。また、初めての開催時は市民の方に周知するのも課題でしたが、チラシを配ったりと積極的な広報活動をしました。

出店者、市民、メディアで大きな反響


小林:YOKOSUKA モビリティマルシェを開催したところ、テレビや新聞など多数メディアに取り上げていただりと想像以上に各所から反響がありました。また、市民の方からは「コロナ禍で自宅にこもっていたので、いろんな食べ物を食べられて嬉しい」「定期的に開催してほしい」「家の近くまで来てくれるのは嬉しい」など前向きなご意見をたくさんいただきました。出店事業者の方からも、「人が大勢いるところで営業できるのはありがたい」「キッチンカーで売れることがわかった」「新しい販路開拓になった」など喜んでいただくことができました。
このプロジェクトに関わる方全員がwin-winの関係を築くことができたのは嬉しいですね。


横須賀山手中央公園での開催の様子



榎本様(以下敬称略):また、2年目の開催(2021年4月)は、農家さんの出店も行いました。飲食店向けに野菜を卸している農家さんや、観光農園がコロナの影響で直接的に打撃を受けており、地域で売ることができないかと考えていたため、移動販売の横で野菜を販売することにしました。

販売してみると、野菜やイチゴがかなり売れました!イチゴはスーパーよりも高めの値段でしたがリピートして購入くださる方が多かった印象です。横須賀市は、主な生産地が市西部に集中している一方で、消費者の生活域は市東部が中心であるため、この二つの地域がモビリティマルシェをきっかけにしてつながったことは意義があると思います。市内の生産者と消費者の間でコミュニケーションが生まれたことも大きいですね。



よこすか野菜もYOKOSUKAモビリティマルシェで販売



モビマルの価値とは


小林:モビマルさんは、場所の選定や広報活動を自分ごととして捉え、何度もミーティングを重ねて開催に至ることができ、とても感謝しています。また、キッチンカーの細やかな出店調整をしてくださるのはとても助かっていますね。
今後期待したいのは、コロナが落ち着いてきて、イベントなども増えてきているので、横須賀市内で大きなイベントなども一緒にできたらと考えています。

今後の展望


榎本:市内でのYOKOSUKA モビリティマルシェの存在はかなり浸透している状態です。今後は横須賀市内の方だけではなく、横須賀市の食を市外に出す頻度を増やしていきたいです。たとえば、市の特産物「よこすか野菜」を市外で体験できる機会を作るなど。横須賀市にある農産物直売所「すかなごっそ」にお越しいただけそうな距離の方々にもアプローチしたいですね。
モビマルさんが「日本の食まつり」などのイベントを開催されているので、そのような場所にも出展していきたいと考えています。



農産物直売所「すかなごっそ」(左)とよこすか野菜(右)



小林:モビマルさんとは考えていることをざっくばらんに言い合える関係性なので、それがとてもありがたいです。これからもよろしくお願いします!

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