キッチンカーを招待・誘致するには?プロが教える依頼費用と失敗しない許可・手配の全知識

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キッチンカーの招待・誘致を成功させるには、単なる手続きだけでなく、出店者が「ぜひ行きたい!」と思える条件作りが重要です。本記事では、年間多数のマッチングを成功させている「モビマル」担当者が、費用の目安から車両サイズ、トラブル回避術まで、失敗しない「キッチンカーを呼ぶ」ための手順を分かりやすく解説します。

この記事は、こんな人におすすめです
・イベントにキッチンカーを招待・誘致したいが、手順が分からない方
・「買取(振る舞い)」と「通常出店」の費用の違いを早急に知りたい方
・敷地内にキッチンカーが入るか、サイズや電源の不安がある方
・過去にキッチンカー呼んだが売れ行きが悪く、再挑戦したいと考えている方
・面倒な交渉や許可申請をクリアにして、確実にイベントを成功させたい方

キッチンカー招待の基本:費用負担(買取・出店)の違い

キッチンカーをイベントや敷地内に呼ぶ際、まず明確にしておくべきなのは契約形態です。「招待(誘致)」には大きく分けて、主催者が費用を一部または全額負担して呼ぶ「買取方式」「売上保証方式」と、キッチンカー側が売上で稼ぐ「通常出店依頼」の3パターンが存在します。この違いを理解していないと、予算組みや交渉でつまずく原因になります。

キッチンカー招待の方式 解説画像

パターン1:売上保証や買取で招待する(企業イベント等)

一つ目は、主催者がキッチンカーに対して一定の金額を支払い、来場者には無料で料理を振る舞ったり、格安で提供したりする形式です。これは企業の福利厚生イベントや展示会の来場特典、マンションの住民感謝祭などでよく選ばれています。

このパターンの最大のメリットは、キッチンカー側にとって売上リスクがないため、人気店や特定のジャンルの車を確実に呼べることです。費用は、食数×単価で計算される「買取プラン」が一般的で、例えば1食800円のメニューを100食配る場合、8万円が出店料となります。

ご依頼の目安としては、平日であれば3万円〜5万円程度から、休日や繁忙期であれば5万円〜10万円程度からが相場となります。予算が決まっている場合は、事前にその範囲内で何食提供できるか相談するのがスムーズです。

パターン2:場所を提供して出店してもらう(ランチ・お祭り等)

二つ目は、主催者が場所を提供し、キッチンカーは来場者に直接販売をして売上を立てる形式です。オフィス街のランチ出店や、大型のフェス、地域のお祭りなどがこれに当たります。

この場合、主催者側の金銭的負担は基本的にゼロ、もしくは場所代(出店料)として収益を得ることも可能です。

しかし、キッチンカー側にとっては「売れるかどうか」が死活問題となるため、十分な集客が見込めない場所やイベントでは、出店を断られる(呼べない)リスクがあります。また、集客力があっても競合店が多すぎる場合などは敬遠されることもあるため、事前の需要予測とアピールが重要になります。

【モビマル担当者が教える】キッチンカー側が「行きたい!」と思う招待の条件とは?

せっかくキッチンカーを募集しても、「応募が来ない」「希望するクオリティのお店が集まらない」という悩みは尽きません。実は、人気店を誘致するためには、主催者側から提示する条件に「この現場なら行きたい」と思わせる魅力が必要です。ここでは、事業者心理に基づいた交渉のポイントをご紹介します。

成功のヒント:事前の告知がカギ

出店者が喜ぶ現場の特徴として、「主催者が積極的に宣伝してくれること」が挙げられます。例えば、事前に社内SNSや回覧板を使って「来週はあの人気店が来ます!」とメニュー写真付きで徹底告知を行うと、出店者のモチベーションも上がり、当日の完売にもつながりやすくなります。「ぜひまた来年も呼んでください!」と、出店者側から逆オファーをもらうための重要なポイントです。

集客ターゲットと募集ジャンルの「ミスマッチ」がない

キッチンカー事業者が最も恐れるのは「売れない現場」です。そのため、イベントの客層と募集するメニューのジャンルが合致しているかどうかが、出店判断の大きな分かれ目となります。

例えば、滞在時間が短いビジネスマンが多いランチタイムに、軽食ばかり扱う、または提供に時間のかかる商品を扱うキッチンカーを呼んでしまったり、子供連れが多い場所でお酒を中心に提供するキッチンカーを呼ぶのは典型的なミスマッチです。こうした現場は売上が伸びないだけでなく、来場者の満足度も下がってしまいます。

「なんでもいいから来てほしい」という募集は、実は逆効果です。「30代の男性社員が中心なので、ボリュームのある肉料理や丼ものが好まれます」「ファミリー層がメインなので、子供が喜ぶポテトやスイーツが必要です」といった具体的な根拠を示すことで、事業者は安心して応募できるようになります。

電源・スペースなど環境面の配慮と車両サイズ

現場の環境が出店可能かどうかの物理的なハードルになります。特に「電源の有無」と「駐車スペースの広さ」は最重要項目です。

人気店ほど、発電機の騒音や排気ガスで場の雰囲気を壊さないよう、現地で電源(コンセント)を借りられる現場を優先する傾向があります。また、車両サイズに関しては、「入るだろう」という目測はトラブルの元です。以下の表を参考に、敷地や搬入経路に十分な余裕があるかを確認してください。

あなたの敷地に入る?キッチンカーの車両サイズ目安表

車種タイプ 全長 (m) 全幅 (m) 高さ (m) 特徴・必要スペース
軽トラック型 約3.4m 約1.5m 約2.0m 小回りが利き、マンションの玄関前や狭い駐車場にも対応可能。
1.0t トラック型 約4.7m 約1.7m 約2.5m 立って調理ができ、提供スピードが速い。中規模イベント向き。
1.5t〜2t トラック型 5.0m以上 約1.9m 2.7m以上 大量の食数に対応可能だが、搬入経路の高さ制限や道幅に注意が必要。

※上記のサイズに加え、販売口を開くための横幅(約1.0m~1.5m)や、お客様が並ぶスペースが必要です。また、跳ね上げ式の扉や看板が障害物に当たらないかもチェックします。

キッチンカーを呼ぶ時の注意点と許可・トラブル回避術

キッチンカーを呼ぶ際には、法律や近隣への配慮も欠かせません。「私有地だから何をしても大丈夫」と考えていると、思わぬトラブルや警察の指導対象になることがあります。ここではよくあるトラブルの例とともに解説します。

【ここには注意!】電源容量不足によるトラブル

よくあるのが電源まわりのトラブルです。キッチンカー側で発電機を用意している場合もありますが、調理機材の消費電力は大きいため、キッチンカー側が炊飯器とフライヤー、電子レンジなどを同時に使う場合など、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。建物全体の停電騒ぎや営業停止を防ぐためにも、電源を貸す際は、電圧(V)と容量(A)の確認が不可欠です。

公道・公園・マンション敷地内での営業許可

キッチンカーが営業するには、保健所の営業許可とは別に、場所ごとの許可が必要です。

まず、公道上での営業は原則として認められていません。商店街のイベントなどで道路を使用する場合は、管轄の警察署で「道路使用許可」を取得する必要があります。

公園の場合は、その公園を管理する自治体や管理事務所の許可が必要です。都市公園法などの条例により、営利目的の出店が制限されている場合もあるため、事前の確認が必須です。

マンションや企業の私有地であれば、土地の所有者や管理組合の許可があれば出店可能です。ただし、トラブル防止のために、管理規約に抵触しないか確認し、住民や利用者への周知を徹底しましょう。

雨天時の対応とキャンセル規定

屋外イベントにつきものなのが天候リスクです。雨天の場合にイベントを決行するのか、中止にするのか、その際の費用負担はどうなるのかを事前に取り決めておくことが重要です。

基本的には、契約書や発注書等の書面でキャンセル規定を残します。「前日までの判断ならキャンセル料50%、当日は100%」といったルールが一般的ですが、事業者によって異なります。トラブルを避けるためにも、口約束ではなく必ず書面やメールで履歴を残すようにしましょう。

営業中のキッチンカー

スムーズにキッチンカーを招待・誘致する具体的な手順

いざキッチンカーを呼ぼうとした時、自分で探すか、専門の会社に頼むかで手間とコストが大きく変わります。それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分に合った方法を選びましょう。

自力で探して個別に交渉する場合

SNS(InstagramやXなど)で「#キッチンカー募集」と検索したり、近所で営業しているキッチンカーに直接声をかけたりする方法です。

最大のメリットは、仲介手数料などがかからないため、コストを最小限に抑えられる点です。

一方で、デメリットは手間が膨大になることです。出店交渉、メニューの調整、保健所の許可証確認、車両サイズの計測、電源の確認などをすべて自分で行わなければなりません。また、最も大きなリスクは「ドタキャン」です。車の故障などで出店できなくなった場合、自力では代わりの車をすぐに見つけることが難しく、イベントに穴が開いてしまう可能性があります。

専門の登録・マッチングサービスを利用する場合

「モビマル」のようなキッチンカー専門のマッチングサービスを利用する方法です。メリットは、希望する予算、場所、日時、メニューを伝えるだけで、登録されている多数の店舗から条件に合う車を一括で提案・手配するプランもご用意しています。

面倒な事務手続きや出店者の管理を一任できるため、担当者の負担は大幅に軽減されます。また、万が一のトラブル時にもネットワークを活かしたサポートが期待できるため、安心してイベント当日を迎えられます。モビマルなら、御社の敷地サイズやイベントの趣旨にぴったり合った、信頼できる車両のご提案をすることも可能です。

目的・予算別!キッチンカー招待費用の目安まとめ

最後に、キッチンカーを招待する際の費用感を整理しました。予算取りの参考にしてください。

プラン別 キッチンカー招待費用・条件比較

方式 費用の目安 主な条件・特徴 おすすめのシーン
商品買取方式 約5万円〜
(食数×単価)
主催者が全額負担。
来場者には無料or安価での提供。
企業イベント、展示会、
福利厚生、感謝祭など
売上保証方式 差額のみ負担
(保証額 - 売上)
設定した売上に届かなかった場合のみ
主催者が不足分を補填。
新規ランチ場所の立ち上げ
集客が読めないイベント
通常出店方式 0円
(または出店料徴収)
主催者負担なし。
高い集客力が必須条件。
大型フェス、地域のお祭り
人通りの多い商業施設

※上記はあくまで目安であり、時期やエリア、依頼する車両のランクによって変動します。

「モビマル」を利用する場合、無料でキッチンカーを呼べるプランもありますが、さまざまなサポートを受けられるプランもご用意しています。相談は無料ですので、キッチンカーを呼びたいと考えたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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キッチンカーを呼ぶ前の最終確認!準備チェックリスト

キッチンカーを呼ぶ前の最終確認!準備チェックリスト

キッチンカーを呼びたいと思ったら「モビマル」

キッチンカーの招待・誘致は、おいしい料理で場を盛り上げる素晴らしいコンテンツです。しかし、車両の手配や許可申請など、専門的な知識が必要な場面も少なくありません。「どのくらいの費用がかかるか知りたい」「うちの敷地に入れるか見てほしい」といった疑問があれば、まずは実績豊富なモビマルへご相談ください。あなたのイベントを成功に導く最適な一台をご提案します。

よくある質問

Q
予算があまりないのですが、キッチンカーを呼ぶことはできますか?
A
可能です。集客が見込めるイベントであれば、主催者の費用負担がない「通常出店」形式で募集できる場合があります。ただし、集客人数が少ない場合は、最低保証金額を設定するか、少食数でも対応可能な近隣のキッチンカーを探す等の工夫が必要です。
Q
電源がない場所でもキッチンカーは呼べますか?
A
はい、呼べます。多くのキッチンカーは発電機を持参できますので、電源設備がない公園や駐車場でも営業可能です。ただし、発電機は騒音が出るため、静かな住宅街や屋内、演奏会の近くなどでは注意が必要です。その場合は「電源必須」として募集するか、静音タイプの発電機を持つ車両を指定することをおすすめします。
Q
依頼はイベント当日の何日前までに行えば良いですか?
A
原則として、イベントの1ヶ月前までにはご相談いただくのが理想的です。人気店は数ヶ月先までスケジュールが埋まっていることも多いためです。また、道路使用許可などの申請が必要な場合、許可が下りるまでに2週間程度かかることもあります。急なご依頼でも対応できる場合はありますが、選択肢は限られてしまいます。
Q
マンションの敷地内に呼びたいのですが、管理組合の許可は必要ですか?
A
はい、必ず必要です。敷地内での営業は管理組合やオーナー様の承諾が前提となります。無許可で呼んでしまうと、住民の方からのクレームやトラブルに発展する恐れがありますので、事前に企画書などを提出し、正式に承認を得てからご依頼ください。

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この記事を監修した人
太田 明男
一般社団法人日本移動販売協会 代表理事
1992年リクルートに入社。
2019年に「一般社団法人日本移動販売協会」を創立。移動販売のマッチングサービス「モビマル」を関西圏からスタートし、現在全国に展開中。

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