キッチンカーの簡単メニュー8選! 調理不要で高収益な「売れる」極意

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「キッチンカーを始めたいけれど、特別なレシピも調理技術もない…」と諦めていませんか?実は、売れているキッチンカーほど、”簡単メニュー”をうまく採り入れています。ビジネスとして成功させる鍵は、こだわりのレシピより「再現性の高いオペレーション」と「利益構造」にあります。この記事では、レシピ不要で導入できる簡単・人気メニューの実例と、開業前に知っておくべき保健所の許可ルール、そして本当に儲かる価格設定の秘密を解説します。

この記事は、こんな人におすすめです

・調理技術がないが、キッチンカーを成功させたい方
・料理未経験でも、味ブレなく提供できる簡単なメニューを知りたい方
・具体的なレシピよりも、「業務用の活用法」や「仕入れの工夫」を知りたい方
・メニューによって変わる「営業許可」や「設備基準」の注意点を知りたい方
・現場のリアルな数字に基づいた、正しい値決め(プライシング)を学びたい方

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キッチンカーにおける「簡単なメニュー」が最強である理由

キッチンカーにおいて「簡単なメニュー」とは決して「手抜き」を意味しません。それは提供スピードを向上させ、味の均一化というクオリティを担保するための高度な戦略です。

屋外で販売するキッチンカーにおいて、お客様をお待たせすることは最大の機会損失になります。特にランチタイムなどのピーク時には、1分1秒の差が売上を大きく左右します。調理工程を極限までシンプルにすることで、回転率を上げ、お客様に「すぐに食べられる」という価値を提供することができます。

また、複雑な工程を排除することは、誰が作っても同じ味になる「再現性」を高めることにもつながります。これは将来的にスタッフを雇用して多店舗展開する際にも、非常に重要な要素となります。つまり、効率化された簡単なメニューこそが、ビジネスとしての成功への近道なのです。

初心者でも失敗しないキッチンカーの簡単メニュー選び、3つの基準

キッチンカーのメニュー選びで失敗しないためには、「調理工程」「保存性」「許可の取りやすさ」という3つの視点を持つことが重要です。特に初心者は、自分の作りたいものよりも、継続して運営しやすいものを選ぶべきです。

初心者でも失敗しないキッチンカーの簡単メニュー選び、3つの基準

ここで最も重要なのが、選ぶメニューによって必要な「営業許可」や設備の基準が変わるという点です。例えば、簡単な調理で済むメニューであれば給排水タンクの容量は40Lや80Lで許可が下りる場合がありますが、複雑な調理や大量の水を使用するメニュー、あるいは車内で仕込みを行う場合は200L以上のタンクが必要になることが一般的です。

【参考】厚生労働省「食品衛生申請等システム」

特に2021年6月の改正食品衛生法施行により、営業許可の区分が再編され、すべての事業者に「HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理」が義務付けられました。

最新の基準に適合するためにも、必ず管轄の保健所に事前相談に行き、自分が提供したいメニューがどの営業許可(飲食店営業、菓子製造業など)に該当し、どの程度の設備スペックが求められるかを確認してください。この確認を怠ると、車を作った後に許可が下りないという事態になりかねません。

その場で「混ぜるだけ・盛るだけ」か

車内での加熱調理を極力減らすことは、オペレーションを軽くするだけでなく、設備投資を抑える上でも有効です。狭い車内で火を使い続けると夏場の車内温度は過酷なものになりますし、強力な換気設備も必要になります。

例えば、ベースとなる食材にご飯やソースを「盛るだけ」、あるいはシロップやトッピングを「混ぜるだけ」で完成する簡単メニューなら、提供スピードは格段に上がります。簡単といっても、お客様の目の前で最後の仕上げを行うことで、ライブ感を演出することも可能です。

食材のロスが出にくいか

食材の廃棄ロスは、利益を直接圧迫します。特に開業当初は売上の予測が難しいため、日持ちのしない生鮮食品を大量に扱うのはリスクが高いと言えます。

おすすめなのは、冷凍保存や常温保存が可能な食材をメインにすることです。冷凍のまま調理できる食材や、未開封なら長期保存できる缶詰・レトルト類をうまく活用すれば、天候が悪く売上が伸びなかった日でも食材を無駄にせずに済みます。在庫管理のしやすさは、精神的な安定にもつながります。

レシピ不要で「味ブレ」しないか

「美味しいレシピを考えなければ」と気負う必要はありません。むしろ、個人の感覚に頼った味付けは、日によって濃かったり薄かったりという「味ブレ」の原因になります。

安定したクオリティを提供するために、完成された業務用のソースや半製品を積極的に活用しましょう。大手食品メーカーが開発した業務用の味は、万人に好まれるように設計されています。ユーザーは「秘伝のレシピ」を知りたいのではなく、いつ食べても変わらない美味しさを求めているのです。既製品をベースに、トッピングや盛り付けでオリジナリティを出すことこそが、賢いキッチンカー戦略です。

今すぐ真似したい!レシピ不要&高収益な人気メニュー8選

ここでは、特別な技術や複雑なレシピがなくても始められる、再現性の高い8つのメニューを紹介します。いずれも「◯◯するだけ」で導入可能なものばかりです。

ドリンク・スイーツ系(かき氷・クレープ・ドリンク)

まずは、軽食・スイーツ部門から3つご紹介します。これらは業務用の商材を活用することで、技術習得がほぼ1日で完了します。

1. 冷凍シートを使えば焼く手間ゼロ!「クレープ」
(想定原価率:25%前後 / 推定提供スピード:約2分)

いちごクレープとチョコクレープ

画像素材:PIXTA

キッチンカーのスイーツ部門で不動の人気を誇るのがクレープです。生地を薄く均一に焼く技術が必要と思われがちですが、実は業務用の「冷凍クレープシート」を使えば、そのハードルは一気に下がります。解凍したシートにホイップやフルーツを包むだけなので、技術習得は1日で完了し、誰が作ってもプロ並みの見た目に仕上がります。

また、クレープは原価率が低い粉ものがベースであるため利益を出しやすく、トッピングの種類を増やすことでメニュー数を無限に広げられる点も魅力です。ツナやハムを使った「おかずクレープ」を用意すれば、スイーツ需要だけでなく軽食ランチ需要も取り込めるため、アイドルタイムの少ない優秀な商材と言えます。

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2. 究極の削ってかけるだけ!「かき氷」
(想定原価率:10%以下 / 推定提供スピード:約30秒〜1分)

かき氷

画像素材:PIXTA

夏のイベント出店において、圧倒的な回転率と利益率を叩き出すのが「かき氷」です。調理工程は氷を削ってシロップをかけるだけ。究極にシンプルでありながら、原価率は容器代を含めても10%以下に抑えることが可能です。

競合との差別化ポイントは「氷の質」「シロップ・トッピング」そして「容器の”映え”」です。ふわふわの氷が削れる高性能な機械と、果肉入りのリッチなシロップを用意すれば、数百円高くても飛ぶように売れます。練乳やフルーツのトッピングで客単価を上げる工夫もしやすく、暑い時期に集中的に稼ぎたい方には最強の収益源となります。

差別化のために高級感のある容器や、夜のイベントでは光る容器を使うこともできます。原価は上がりますが、その分1つ1000円~1500円の価格帯で販売することも可能です。

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3. 割るだけで映える!「アレンジドリンク」 (想定原価率:15〜20% / 推定提供スピード:約30秒)

アレンジドリンク

画像素材:PIXTA

タピオカドリンクやフルーツソーダなどのアレンジドリンクは、オペレーションの軽さが最大の武器です。氷を入れたカップにシロップと炭酸水やミルクを注ぐだけで完成するため、提供スピードは全メニュー中最速クラス。お客様を待たせず、行列ができても次々とさばくことができます。

また、ドリンクメニューは「ついで買い」を誘発しやすく、他のフードメニューとのセット販売で客単価を底上げする役割も果たします。透明なカップに層を作ったり、カラフルなフルーツを入れたりすることでSNS映えも狙いやすく、若年層の集客にも効果的です。

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"挟むだけ"系(ホットドッグ・サンドイッチ)

続いては、ランチ需要も取り込める「挟むだけ」メニューを2つ。

ホットドッグ

画像素材:PIXTA

4. 質にこだわって挟むだけ!「ホットドッグ」
(想定原価率:30〜35% / 推定提供スピード:約1分)

片手で食べられる手軽さから、イベントやフェスで根強い人気を誇るのがホットドッグです。調理はパンにソーセージを挟むだけと非常にシンプルですが、その分「素材の質」が味の決め手となります。

こだわりのソーセージや特注のパンを使用することで、簡単に「専門店」としてのブランディングが可能です。チーズソースやハラペーニョ、アボカドなどのトッピングを用意すれば、ベースは同じでもバリエーションを増やせます。ランチとしても軽食としても需要があり、ビールとの相性も抜群なため、時間帯を問わず売れやすい安定したメニューです。

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5. 具材を変えるだけで無限大!「サンドイッチ・バインミー」
(想定原価率:35〜40% / 推定提供スピード:約1分〜1分半)

バインミー

画像素材:PIXTA

健康志向の高まりとともに人気上昇中なのが、野菜をたっぷり挟んだサンドイッチやベトナム風サンドイッチのバインミーです。あらかじめカットした野菜や、グリルチキン、ハムなどをパンに挟むだけなので、車内での火を使った調理を最小限に抑えることができます。

具材の組み合わせ次第で「ヘルシー系」から「ガッツリ系」まで幅広く対応でき、断面の美しさ(萌え断)で視覚的なアピールも可能です。ポテトやスープとのセット販売もしやすく、おしゃれなランチボックスに入れて提供すれば、女性客のファン獲得に繋がります。

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"かけるだけ"系(カレー・丼もの)

ガッツリ食べたい層に向けた「かけるだけ」メニューからも2つ。

6. 煮込まず専門店レベル!「カレーライス」
(想定原価率:30%前後 / 推定提供スピード:約30秒)

カツカレー

画像素材:PIXTA

食事系メニューで不動の人気を誇る、まさに「国民食」とも呼ばれるカレーライス。一から煮込む必要はなく、業務用のハイクオリティなカレーを活用すれば、ご飯にかけるだけで提供可能です。

カレーの最大の強みは、トッピングによる単価アップのしやすさです。チーズ、温泉卵、コロッケ、素揚げ野菜など、乗せるだけで数百円のプラスになるオプションが豊富にあります。「2種あいがけ」や「大盛り」などの設定もしやすく、一人での営業でも効率的に高単価を狙える、非常に優秀なビジネス商材と言えるでしょう。

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7. 煮込み不要で本格アジアン!「魯肉飯(ルーローハン)」
(想定原価率:30%前後 / 推定提供スピード:約45秒)

魯肉飯

画像素材:PIXTA

近年人気急上昇中の台湾グルメ「魯肉飯(ルーローハン)」も、実はキッチンカー向きのメニューです。業務用の冷凍具材(甘辛く煮込まれた豚肉)を湯煎してご飯にかけるだけなので、長時間煮込む手間や高度な味付け技術は一切不要です。

独特の八角の香りが食欲をそそり、煮卵や青菜、たくあんを添えれば、見た目も華やかで本格的な一品になります。カレー以外の選択肢を求める層や、アジアンフード好きの女性客をターゲットにでき、他店との差別化も図りやすい狙い目のメニューです。

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"揚げるだけ"系(唐揚げ・ポテト)

最後に、おつまみやおかずにもなる「揚げるだけ」メニューです。

8. タイマー管理で誰でも作れる!「唐揚げ・フライドポテト」
(想定原価率:25%前後 / 推定提供スピード:約1分 ※揚げ時間を除く提供作業)

フライドポテト

画像素材:PIXTA

子供から大人まで大好きな唐揚げとポテトは、イベント出店における鉄板メニューです。味付きの冷凍食材をフライヤーに入れるだけなので、包丁もまな板も使いません。揚げ時間さえタイマーで管理すれば、料理未経験者でも失敗なく提供できます。

また、両方ともトッピングやタレ、フレイバーパウダーなどで味の展開ができるところも大きな強みで、様々な好みや、食べ比べでの需要も期待できます。

唐揚げを揚げている模様

画像素材:PIXTA

揚げる際の「音」と「匂い」が強力な集客ツールになるのも大きなメリットです。単品での販売はもちろん、ビールのおつまみセットや、他のお弁当メニューのサイドディッシュとしても優秀で、客単価の底上げに大きく貢献してくれる「稼げる」商材です。

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利益を確保するための「販売価格」設定のルール

画像素材:PIXTA

メニューが決まったら、次はいくらで売るかです。ここで「原価率30%」という飲食業界の古い定説に縛られてはいけません。キッチンカーにおいて重要なのは、”率”ではなく「いくら手元に残るか(粗利額)」です。

Aさんの事例を紹介しましょう。Aさんは原価率40%と高めの食材を使っていますが、その分商品の満足度が高く、他店より高い1,000円での販売に成功しています。結果として、1食あたり600円の利益(粗利)を確保しています。

項目 Aさん(満足度重視) 一般的な安売り戦略
販売価格 1,000円 500円
原価率 40% (400円) 30% (150円)
手元に残る利益 (粗利) 600円 350円
100食売った場合の利益 60,000円 35,000円

逆に原価率を30%に抑えようとして500円で売ると、利益は350円にしかなりません。同じ100食を売る労力をかけても、残る利益には25,000円もの差が出ます。数を売る労力を考えれば、原価をかけてでも単価を上げ、利益額を最大化する方が賢明な戦略と言えるでしょう。

周辺の相場とターゲット層を見極める

とはいえ、いきなり高価格をつければ良いわけではありません。出店する場所がオフィス街なのか、イベント会場なのか、あるいは住宅街なのかによって、お客様がランチに出せる金額(相場)は変わります。

オフィス街のランチなら安さとスピードが求められますし、週末のイベントなら高くても非日常的な体験が求められます。自分のメニューがどの層に刺さるのか、そしてその場所の相場感はどれくらいなのかを見極めることが必要です。もし場所に迷ったら、モビマルのようなマッチングサービスを活用して、出店場所ごとの相場感を相談してみるのも一つの手です。

セット販売で「お得感」と「客単価」を両立する

簡単なメニューこそ、単品販売だけでなくセット販売を強化しましょう。例えば、「ホットドッグ単品600円」の横に「ドリンク・ポテトセット1,000円」という選択肢を用意します。

お客様にとってはお得感があり、お店にとっては客単価が一気に上がります。特に原価の安いドリンクやポテトをセットにすることで、トータルの原価率を下げつつ、満足度を高めることができます。これを「クロスセル戦略」と呼びますが、メニュー構成を考える段階でセット組みを前提にしておくことが成功の秘訣です。

メニューが決まったら出店場所を確保しよう

魅力的な簡単メニューと適切な価格設定が決まっても、販売する場所がなければ売上は立ちません。しかし、初心者が自分一人で良い出店場所を見つけるのはハードルが高いものです。

そんな時は、プロに相談するのが一番の近道です。モビマルでは、キッチンカーの登録から出店場所の紹介、開業セミナーまで幅広くサポートしています。まずは会員登録をして、あなたにぴったりの出店場所を探してみませんか?

よくある質問

Q
40Lの給排水タンクでも営業許可は取れますか?
A
はい、取れますがメニューに制限が出ます。一般的に40Lタンクの場合は、食器の洗浄が不要な(使い捨て容器を使用する)簡易な調理や、単一品目の提供に限られることが多いです。複数のメニューを扱いたい場合や、本格的な調理をしたい場合は80Lや200Lが必要になるケースがあるため、必ず事前に保健所へ相談しましょう。
Q
一番儲かるメニューは何ですか?
A
「原価が安く、回転率が良いもの」として、かき氷やドリンク類は利益率が高い傾向にあります。しかし、季節による売上の変動も大きいため、年間を通して安定して売れるカレーや唐揚げなどを組み合わせるのが安定経営のコツです。
Q
仕込み場所はどうすればいいですか?
A
キッチンカーの車内で仕込み(切る、混ぜるなどの下準備)をするには、200L程度の給排水設備が必要な自治体が多いです。タンク容量が小さい場合は、自宅のキッチンではなく、許可の取れた「仕込み場所(固定店舗やシェアキッチン)」を確保する必要があります。
Q
キッチンカーの車両サイズはメニューに関係しますか?
A
関係します。例えば、本格的なピザ窯を積むなら軽トラサイズでは積載オーバーになる可能性がありますし、大きな冷蔵庫や3槽シンクが必要な場合も広いスペースが必要です。提供したいメニューと必要な設備が決まってから、車両サイズを選ぶのが鉄則です。

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この記事を監修した人
太田 明男
一般社団法人日本移動販売協会 代表理事
1992年リクルートに入社。
2019年に「一般社団法人日本移動販売協会」を創立。移動販売のマッチングサービス「モビマル」を関西圏からスタートし、現在全国に展開中。