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初期費用を抑えて開業できることから近年注目を集めているキッチンカー(移動販売車)。味やサービスが良いところに人気が集まるのはもちろんですが、意外に大切なのがキッチンカーそのものの見た目。今回は他店との差別化をはかるキッチンカーの外観デザインについて解説します。
当サイト「モビマル」は、移動販売・キッチンカー運営の総合サービスサイトです。おしゃれなキッチンカー製作から、開業するまでのサポートも行っていますので、ぜひ以下のリンクもチェックしてください。
キッチンカーの人気を左右するのは、提供する料理だけとは限りません。見た目が個性的でおしゃれなキッチンカーは、人々の注目を集めやすく、集客につながりやすいメリットがあります。
単純に来客数が増えるだけではなく、特に「映え(写真映え・SNS映え)」を重要視する人、SNSでの発信力を持つインフルエンサーに注目されるチャンスも増えます。彼らがSNSで発信・拡散してくれた場合、さらに来客が増える可能性もあります。
注目が集まるおしゃれなキッチンカーを作るには、まず「コンセプト」を明確にすることが大切です。コンセプトとは、そのキッチンカーにおける「構想」のこと。コンセプトは見た目だけに限らず、提供する商品やサービス、出店を狙うエリアなど、すべてにとっての土台となるので、しっかりと検討すべきところです。
たとえば「仕事の合間にほっとできるキッチンカー」のようなコンセプトもあれば、「アメリカンダイナーみたいなキッチンカー」といったようにイメージから決めることもできるでしょう。「辛いもの好きのためのキッチンカー」など、提供する料理からコンセプトを決めることもできます。
たとえば「ハワイアンリゾート風」というコンセプトでキッチンカーを出店しようと思った場合、以下のようにコンセプトから構想を具体化していきます。
<ターゲット・出店場所> 20~40代の女性が中心。音楽フェス・フードイベント・女性の多いIT企業が集まるオフィス街などに出店
<提供商品> ロコモコなど南国風カフェメニュー/ハワイアンコナコーヒーの提供/食べられる花やフルーツをふんだんに使うトロピカルドリンク(アルコールあり)/フラッペやシャーベットなどのデザート
<キッチンカーの見た目・デザイン> イメージカラーはピンクとブルー/ハイビスカスをあしらったペイント/デコレーションにシュロやハワイアンレイをあしらう
<その他> スタッフはアロハシャツ着用/スピーカーからハワイアンミュージックを流す/スペースに余裕のあるイベント時はフォトスポットとしてハンモックを設置
このように、コンセプトを組み立てていくことで、キッチンカーの見た目もイメージする方法もあります。考えたコンセプトに沿ってデザインすることで、キッチンカーの見た目とサービスに一貫性が生まれ、他店との差別化や集客の増加も期待できます。
おしゃれなキッチンカーを作るコツは、デザインを「コンセプトの一部」として考えることが大切です。コンセプトは事業計画にも関わる部分のため、実現したいことを書き出して構想を練っていきましょう。
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コンセプトを決めたあとは、キッチンカーのデザインを具体的に考えます。オリジナリティを打ち出すことも大切ですが、デザインの発想にはある程度の「型」があります。ここでは、デザインを検討する上でのポイントやコツを紹介していきます。
遠くから見ても、そのキッチンカーがどんな物を提供しているかわかるデザインにすることで、集客にとって多くのメリットがあります。
メインカラーに選ぶ色の場合、ラーメンやカレーといったボリューム感のあるメニューを取り扱うなら食欲をそそる赤など暖色系の色、スウィーツやカフェメニューであれば明るいビビッド系カラーやパステル系カラーなど、イメージしやすい色やデザインを選びましょう。
キッチンカーはあくまでも「飲食店」の一種です。飲食店には清潔感も求められるため、デザイン性やオリジナリティと両立できるデザインを考える必要があります。
清潔感を表現しやすい色は白や水色などの淡い色です。使う色を少なくしたシンプルなデザインは清潔なイメージを持ちやすいでしょう。
コンセプトが明確だったとしても、具体的なデザインを考えることはなかなか難しいものです。そういう時には、既存の開業している人気のキッチンカーを見てイメージを膨らませてみましょう。
ネット上では国内外のさまざまな人気のキッチンカーを見ることができます。当サイト「モビマル」の「キッチンカー一覧」では、現在実際に営業しているキッチンカーを見ることができるため、イメージを掴むには最適です。
また、Googleの画像検索やPinterestなどの画像収集サービスのほか、InstagramやX(旧Twitter)といったSNS上でもキッチンカーの画像を探すことができます。SNS上では「ハッシュタグ検索」を使い「#キッチンカー」や「#フードトラック」「#デザイン」といったハッシュタグを組み合わせて調べることで、よりデザイン性の高いキッチンカーを探しやすくなるでしょう。
自分のイメージに近いものを集め、それらの共通点や好きなポイントを洗い出して、自身のキッチンカーのデザインに役立てましょう。
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車両の色にはコンセプトのメインカラー、もしくは白や黒といったモノトーン使いをすることで、キッチンカーがおしゃれに見えます。塗装費のことも加味し、車両の元の色を活かすことも考えられます。どんな色使いをするか検討しましょう。
キッチンカーの開口部(窓)を大きくとることで、開放感を演出できます。中の様子がわかることは安心感にもつながります。また、お客とのやりとりをする部分にもなるため、サービスの提供もしやすくなります。
キッチンカーの内装は、あくまでも調理・作業のしやすさを最優先に考えるべきです。食品を扱うため、衛生を保てるような環境づくりも欠かせません。
それらを前提とした上で、外から見える場所はレストランのオープンキッチンのように野菜など使う食材をディスプレイ的に見せるほか、デザイン性の高い鍋や調理器具を見えるように配置することで、“見せる内装”を演出できます。
キッチンカーには、宣伝用のアイテムが必要です。車両に設置するタペストリーや、キッチンカーの周囲に立てる看板やのぼり、買いに来てくれたお客に見せるメニュー表など、車両デザインと統一感を持たせることでおしゃれに見えるでしょう。
おしゃれなキッチンカーは人々の注目を集め、高い集客力が期待できます。特に若い人が集まるイベント会場などで人気が出やすく、SNSでの拡散も狙えます。とはいえ、デザインはあくまでもキッチンカーの開業にとってひとつの要素です。コンセプトや事業計画と併せてよく検討しましょう。
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