今からキッチンカー参入は難しい? キッチンカーが儲からない「やめとけ」と言われる理由とは

キッチンカー開業
公開日:2024/06/17 更新日:2024/12/18
考え事をしている飲食店の男性の写真

画像素材:PIXTA

費用を抑えて飲食店を開業できることから、近年注目が集まっている「キッチンカー」。しかし、新規参入が増えたことにより競争率が高まっているのもまた事実です。今回はキッチンカー参入において難しい点や、キッチンカーの運営上のデメリットについて解説します。

当サイト「モビマル」では、キッチンカーの基礎知識や開業の流れを学べるセミナーを開催しています。キッチンカーを始めたい!と思っていても、なにから手をつけていいかわからないという未経験の方にもおすすめです。ぜひ、下記のリンクをチェックしてください。

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キッチンカー(移動販売車、フードトラック)の新規参入は難しい?

キッチンカーはコロナ禍でのテイクアウト需要の拡大でさらに注目を浴び、新規参入は年々増えています。当サイト「モビマル」に登録されているキッチンカーの登録者数は現在5488件(2024年4月時点)。2022年1月時点での登録事業者数1000件と比較すると実に5.4倍以上にもなっています。

また、アフターコロナ時代に突入し、イベントなどが再開され、出店場所も増えています。モビマルで探せる出店可能場所の枠数(常設確保台数)は、2022年1月時点の1549件と比較して、5477件(2024年3月)と3.5倍以上に増えました。

キッチンカーは需要も供給も増えている現状ですが、新規参入が増えることによって、競争が高まっていることも確かです。人気の出店場所には応募が集中するため、効率的に稼ぐためには綿密な戦略と実行力が求められるでしょう。

キッチンカー経営、1年以内の廃業率は30%? 資金繰りがうまくいかない理由

さまざまなウェブサイトを見ると、キッチンカーの1年以内での廃業率は30%と言われています。キッチンカーの経営がうまくいかない主な理由は、以下のようなものが考えられます。

■キッチンカーの整備費用がかかる

キッチンカーとその設備にはこまめなメンテナンスが必要です。特に中古でのキッチンカー購入は、機材の状態が不明なことが多く、使い始めてすぐに壊れてしまう場合も。車自体も中古の場合、あとあと大きなメンテナンスが必要となる可能性が高く、予定外の出費を迫られることがあります。

キッチンカーの中古車購入に関しては、以下の記事でも解説しています。

▼キッチンカーを購入するなら新車と中古どっち? それぞれのメリットや相場を解説

■レンタル・リース費用を払いきれない

キッチンカーの初期費用のほとんどは車の取得にかかるため、初期費用を抑えるためにレンタルやリースは有効な手段です。しかしながら、毎月数万円の固定費用がかかるため、その分月々の売上をしっかり上げる必要があります。

キッチンカーのレンタル・リースの相場に関しては、以下の記事でも解説しています。

▼キッチンカーはレンタルで開業できる? リースとの違いや相場感を解説

■客単価・利益率が低い

キッチンカーの大きさによって用意できる在庫は決まっているため、売上の天井が決まっている状態です。アルコールドリンクなどを扱わない限り、客単価も1000円前後が相場です。クオリティをなるべく下げずにコストダウンができるところを見つけて、利益率を上げることが求められます。

■出店料が利益を圧迫する

キッチンカーの出店には、原則その場所が定める出店料を支払う必要があります。定額の出店料に加え、売上からの歩合で料金を設定されている場合もあるため、出店料はよく確認した上で、販売商品の料金設定を検討しましょう。

キッチンカーで接客をする女性の写真

画像素材:PIXTA

「キッチンカーはやめとけ」と言われる、収入が安定しないポイント

キッチンカーは「やめとけ」と言われるほど、商売を軌道に乗せるまでが難しいと言われる理由はどういったものなのでしょうか。下記で解説していきます。

■客単価が低い

キッチンカーの商品は800~1500円程度で設定されることが多く、大半の商品は1000円前後で販売されています。ドリンクやサイドメニュー、トッピングといったオプションを充実させることで客単価を上げられますが、基本的には1000円前後の客単価で、狙った時間に用意した在庫を売り切って利益を上げる必要があります。

■客足が出店場所やタイミング、天候に左右されやすい

キッチンカーは出店場所を自由に選べます。しかし、イベントや施設などの出店では営業時間が定められているため、その日その場所の状況が悪かった場合でも簡単に変えられるわけではありません。また、天候も客足を左右する重要な要素で、仕入れや仕込みの読みが難しい要因になっています。

キッチンカーの経営は難しいけれど、きっと乗り越えられる

本記事ではキッチンカーの経営が難しいポイントを解説しました。さまざま要因でキッチンカーの経営は難しいものになっていますが、それは他の起業が持つ難しいポイントとさほど変わりがないものです。

キッチンカーの最大の魅力は、一人でも自分で自由にビジネスを構築していける点にあります。難しいポイントがあっても、綿密な事業計画や情熱があればきっと経営を軌道に乗せられるはずです。

「モビマル」はキッチンカーを出店したいオーナーと出店場所を探している土地管理者のマッチングサービスです。これからキッチンカーを始めたい人へのサポートも行っていますので、ぜひ無料会員登録をお願いします。

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この記事を監修した人
太田 明男
一般社団法人日本移動販売協会 代表理事
1992年リクルートに入社。
2019年に「一般社団法人日本移動販売協会」を創立。移動販売のマッチングサービス「モビマル」を関西圏からスタートし、現在全国に展開中。