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キッチンカーのサイズ選びは、キッチンカーを開業するにあたって考えるべき重要なことのひとつ。本記事ではキッチンカーのサイズと、それぞれの特徴や向いているメニュー、価格相場について解説します。
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キッチンカーのサイズは大きく分けて「小型(軽トラックサイズ)」「中型(1.0tトラック)」「大型(1.5t普通車トラック以上)」の三種類です。
そのほか、軽バンや中型バンを改装する方法もあります。しかし、バンタイプのキッチンカーは調理や接客を立って行うことができないため、長時間の作業や営業に向いていません。デザイン性を優先するなどの意図がない限りは、トラックを改装するのがよいでしょう。
小型・中型・大型のキッチンカーには、それぞれに向いているメニューや出店用途があり、どのようにキッチンカーを運営したいかで、選ぶべきサイズが決まります。事業計画を練る上でもキッチンカーのサイズは重要事項のひとつといえるでしょう。
基本的には新車を購入してキッチンカーを改装することになりますが、すでにキッチンカーに改装済みの中古車を購入することもできます。以下より、キッチンカーのサイズごとの特徴について詳しく解説していきます。
小型キッチンカーのイメージ。画像素材:PIXTA
全長:約3.5m
高さ:約2.5m
車幅:約1.5m
作業可能人数:1~2名
新車:250万円~
中古車:200万円~
■メリット
・割安で購入できる
・運転の小回りがきく
・小さいスペースでも出店可能
■デメリット
・提供できるメニューが限られる
・作業スペースが小さい
・積み込める材料の数(提供食数)が限られる
小型タイプのキッチンカーは、軽トラをベースに、後部にキッチンスペースを取り付けた車両です。ベース車両である軽トラックは普通車トラックと比べて割安になりますが、サイズが小さいため提供できるメニューは限られます。
また、小型のキッチンカーにつける給排水タンクは40L・80Lのものが一般的ですが、その大きさでは提供できるメニューや作業に制限がかかります。仕込みを車内で行うことができない点は注意しておきましょう。
中型キッチンカーのイメージ。画像素材:PIXTA
全長:約4.5~5m
高さ:約2.5~3m
車幅:約1.8m
作業可能人数:2~3名
新車:350万円~
中古車:300万円~
■メリット
・さまざまな出店形式・メニューに対応できる
・複数人で作業可能
■デメリット
・小型車と比較すると小回りがきかない
あらゆる意味で汎用性の高いのが中型のキッチンカーです。調理設備や収納スペースを十分にとることができるため、一日中の営業が求められるイベントから、駐車場での出店などさまざまな状況に対応することができます。
小型車と比較した場合、小回りがきかない・出店できないスペースもありますが、目立ったデメリットは特にありません。どれにするか迷ったら、中型キッチンカーが手堅い選択になるでしょう。
大型キッチンカーのイメージ。画像素材:写真AC
全長:約6~6.5m
高さ:約3~3.2m
車幅:約2m
新車:500万円~
中古車:350万円~
■メリット
・大人数で、複数メニューを提供可能
・一日の売上を最大化できる
■デメリット
・小回りがきかず運転が難しい
・出店できるスペースが限られる
・他の大きさと比較して維持費も高くなる
大型のトラックをベースにしたキッチンカーは、カウンターなど客席を設置することもできる、まさに「動く飲食店」。4~5名程度で作業も可能な広いキッチンスペースは、在庫も潤沢に積むことができ、大型イベントなどで一日の売上を最大化することも可能です。
ただし、その大きさはデメリットにもつながります。大きくなるほど小回りがきかないため運転は難しく、出店スペースも限られてきます。また、燃料費や交通費、保険料などの維持費も高くなります。大型キッチンカーでの開業を目指す場合、特に綿密に計画を練る必要があるでしょう。
キッチンカーの開業を考えるにあたって、「車」は重要な要素です。予算はもちろん、出店場所や提供したいメニューといった用途によって、選ぶべきキッチンカーのサイズは変わります。自分自身が実現したいことをよく考えて、イメージを固めていきましょう。
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