キッチンカーでクレープを販売するには? 準備や仕込み、儲かるコツを解説

キッチンカー開業
公開日:2024/10/21 更新日:2024/10/21
2つのクレープ

画像素材:PIXTA


近年、起業に人気の業種である「キッチンカー(フードトラック・移動販売車)」。その中でもクレープでの開業は、技術がそれほど必要なく、原価率も良いメニューとして人気です。今回はキッチンカーでクレープを販売する場合のメリットや機材について解説していきます。

軽食の中でも「クレープ」が人気な理由は? キッチンカーのメリットを解説

クレープはたこ焼きやお好み焼きなどと同様の「粉もの」に分類される軽食の一種で、小麦粉をベースにした生地を焼き、生クリームや果物、はたまた野菜や肉などさまざまな具材を挟んで提供する食べ物です。クレープは軽食の中でも人気が高く、さまざまな場所で見かけることができます。

クレープが人気の理由は、以下のようなものが考えられます。

1.誰でも知っているメニューである

クレープの知名度はかなり高く、一般認知の高い食べ物だと言えます。老若男女、さまざまな年代の人が知っていて、特に若年層を中心に人気の集まる食べ物です。また、さまざまな具材を使えることから、デザートとして食べたい人や食事にしたい人など、幅広い需要に対応できます。

2.家で作るハードルが高い

お店で食べるようなクレープを焼くには、専用の器具(鉄板など)が必要になります。また、生クリームなどをトッピングしてきれいな形にすることも意外と難しいため、家で作るハードルの高いメニュー(=お店で食べたいメニュー)であると言えます。

3.原価率が安く安定している

クレープの原価率は20~30%と安く安定しているため、500円のクレープの場合、150円ほどが原価で、350円が利益になります。また、以下でも解説しますが、トッピングやオプション等を工夫することによって単価を上げることができます。

4.トッピングやオプションで差別化できる

トッピングの追加や「クリーム大盛り」といったオプションによって、単価の底上げができます。また、生地にチョコレートやココアを混ぜたり、トッピングを工夫することによって、簡単にオリジナリティを出すことができ、他の業者と差別化もしやすいのも利点です。

5.機材がシンプルなため、他メニューと組み合わせやすい

キッチンカーでクレープを出す際に必要なのは、業務用クレープ焼き器です。他の軽食と平行して取り扱ったり、ドリンクメニューなどを充実させたりすることができるため、客単価を底上げすることにもつながります。

6.需要が高く、さまざまな場所に出店できる

クレープは老若男女に知名度があり、デザートから軽食まで幅広く対応できることから、出店場所を選ばず、さまざまな場所へ出店することができます。オペレーションを工夫すれば提供スピードも早くでき、回転率にも期待できます。ランチタイムに集中して人が集まるような場所への出店よりも、一日を通して出店できるイベントやショッピングモールといった場所に向いている商品です。

業務用クレープ焼き器

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キッチンカーでクレープを販売する際に必要な機材・道具

キッチンカーでクレープを販売する際に必要な機材は、以下のようなものです。

1)業務用クレープ焼き器

クレープを焼く機材です。以下の点に注目し、機種を選ぶといいでしょう。

鉄板の厚み…通常、飲食店やキッチンカーでクレープを焼くには、6ミリ以上の厚さのものを選ぶのが目安です。厚みがあるほど蓄熱性も高く、温度が下がりづらくなります。

鉄板のサイズ…直径36センチ前後・40センチ前後のものがあります。提供したいクレープの大きさによって選ぶことができますが、大きい鉄板では小さいものも焼けるた、機材スペースに余裕があれば大きいものを選んでもよいでしょう。

電気式がガス式か…クレープ焼き器は燃料方式によって大きく「電気式」と「ガス式」に分かれます。それぞれ火力や燃費などにメリット・デメリットがあるため、詳しくは後述します。

2)クレープスプレッダー(トンボ)

クレープスプレッダー(トンボ)はクレープ生地を伸ばす木製の道具です。「トンボ」の名の通り、昆虫のとんぼのような形をしています。作りたい生地の大きさの半分の長さを目安に、鉄板とセットで検討する必要があります。使っていない時に生地が乾いてこびりついてしまうため、営業中は水に入れておき、乾燥を防ぎます。

3)スパチュラ(スパテル・パレットナイフ)

スパチュラは、焼けたクレープを鉄板からはがす時に使われる道具です。ステンレス製のものが多く、生クリームを塗り拡げる時にも使うことができます。鉄板の大きさに合わせたサイズのものを選びましょう。

4)クレープスタンド(コーンホルダー)

クレープの仕上げ作業でクリームを盛り付ける際に立てておけるスタンドです。手渡しをする必要がなくなるので、そのままお客に提供し、次の作業にうつることもできます。「クレープスタンド」は通常、アイスクリームを立てておく「コーンホルダー(コーンスタンド)」として販売されていることがほとんどです。

業務用クレープ焼き器は「電気式」「ガス式」どっちがいい?

電気式は、温度管理を安定させやすく、作業中に暑くなりづらい点や安全性の高さがメリットに挙げられます。一方、本体価格は高く、数枚焼くと鉄板の温度が下がることがあるため、高回転させたい場合には向かないかもしれません。

対してガス式は、火力を高く保つことができるため、大量のクレープを焼き続ける場合にパワーを発揮します。本体価格も比較的安いことも魅力ですが、温度管理は電気式と比べると難しく、作業中に大量の熱が出るため、狭くて換気の弱いキッチンカー内の環境も考慮する必要があります。

業務用クレープ焼き器の比較

  電気式 ガス式
本体価格 高い 安い
火力 低い 高い
温度管理 簡単 むずかしい




パイ生地のクレープ

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クレープでキッチンカーを開業するなら「モビマル」へ

クレープはいわゆる「粉もの」で、原価率を安く抑えられる一方、具材を工夫することで単価を高くすることもできる優秀なメニューです。フルーツやクリームを使う甘いクレープだけではなく、肉や野菜を使った食事系のクレープも人気で、幅広い客層に対応できます。トッピングの追加や「クリーム大盛り」といったオプションを設定することも容易なので、単価の底上げにもなります。

クレープの生地を焼くための技術が必要になりますが、習得難易度は低めの作業で、ほとんどの人がすぐに独り立ちも可能です。ワンオペ営業も多いキッチンカーに最適なメニューのひとつと言えるでしょう。

キッチンカーの開業を考えるにあたって、提供するメニューはもっとも重要な要素です。需要は売上はメニュー次第といっても過言ではないため、他のメニューについて調べたり、出店する地域の特性を理解しながらメニューを決めましょう。

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