キッチンカー(移動販売車)の自作は可能? DIYのメリットや手順を解説

キッチンカー開業
2024/04/29
キッチンカーを自作

画像素材:PIXTA

初期費用を抑えて開業できることから近年注目を集めているキッチンカー(移動販売車)。新車・中古車の購入や、レンタル・リースなどさまざまな方法で車を用意する方法がありますが、今回はキッチンカーの自作(DIY)について解説します。

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キッチンカーは自作できる?

キッチンカーは店舗型の飲食店と比べ費用を抑えて開業できますが、それでも初期費用は250万円~400万円程度かかると言われており、その大半が「車の取得費用」です。

車を自分自身で改造する場合、かかる経費は機材や設備の実費で済みます。より初期費用を抑えて開業したい人で、車の改造などDIYの知見がある場合は、キッチンカーの自作も選択肢に入ってくるでしょう。

購入のほか、レンタル・リースでキッチンカーを使用することもできます。下記記事では、それぞれの車両取得方法について詳しく解説しています。

▼キッチンカーを購入するなら新車と中古どっち? それぞれのメリットや相場を解説
▼キッチンカーはレンタルで開業できる? リースとの違いや相場感を解説

また、当サイト「モビマル」でもキッチンカー購入のサポートを行っています。新車・中古車からのキッチンカー製作から、難しい営業許可取得まで。あなたのこだわりを形にするお手伝いをいたします。ぜひ以下のリンクもチェックしてください。

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キッチンカーを自作(DIY)するメリット・デメリット

キッチンカーを自作するメリットは、なんといってもコストを最大限に抑え、安く開業ができる点です。また、細かな設備の配置も自分で決められるカスタマイズ性が高いのも魅力です。

デメリットとして、施工期間や手間が大きい点が挙げられます。また、電気やガスの専門知識が必要な作業もあるため、素人では安全面の担保も難しく、車検や営業許可が取りづらいこともネックです。DIYに自信がない場合は、専門的な知識が必要な作業を業者に頼み、カスタマイズを自分自身で行うなどを検討すべきでしょう。

キッチンカー自作は何から始める? 流れを解説

ここでは、キッチンカーを自作する際の大まかな流れを解説します。

<事前準備>

■営業許可の条件を調べ、計画を立てる

キッチンカーの営業には、営業許可が必要です。営業許可は、営業予定地を管轄する保健所に申請を行います。保健所が定める要件をクリアするために必要な設備を把握してから、DIYの計画を立てましょう。

営業許可の基準は、保健所によって異なる場合があるため、必ず出店予定エリアを管轄する保健所に問い合わせを行ってください。

■ベースとなる車を取得する

キッチンカーのベースとなる主な車は、軽トラやバン、1tトラックなどです。費用をより抑えたい場合は、中古車を選ぶとよいでしょう。

■必要な設備や部品を手配する

ベースをもとに基礎となる床材や間仕切り、営業に必要な設備を手配します。

キッチンカーに必要な設備については以下の記事でも詳しく解説しています。

▼キッチンカーの開業準備、営業許可取得から日々の営業に必要な「設備」を解説

<実作業>

■基礎・間仕切り・レイアウトの作成

調理スペースと運転席を分ける間仕切りを設け、床を作成します。バンタイプの車の場合は後部座席を撤去してから行います。その際、水道の配管や電気の配線を考慮し、内装レイアウトを決めます。

■内装・設備の設置

シンクや給排水設備、調理台、電源装置、換気扇などを設置します。冷蔵庫など重量のある設備も多いため、配置する手順をよく検討してください。

■外装工事

外側のラッピングや塗装を行います。目に止まりやすくすることで売上にも関わる部分のため、タペストリーや看板をかける場所などを想定し、外装を完成させます

<完成後の手続き>

■車検・構造変更申請

自作キッチンカーは、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」を満たし、車検をクリアしなければ公道を走ることができません。改造によって4人乗りの車を2人乗りにする場合などは「構造変更申請」を行う必要があります。

詳しい保安基準は国土交通省のサイトをチェックしてください。

▼国土交通省「道路運送車両の保安基準

■8ナンバー(特殊用途自動車用ナンバー)を取得する

自作で改造を行った車(普通貨物車・小型貨物車)は、車検の際に設備を取り外す必要があります。

構造変更の手続きを行った自作キッチンカーは、8ナンバー(特殊用途自動車)としてナンバーを取得できます。8ナンバーは車検の際に設備を取り外す必要がなくなるため、車検の手間を省くことができます。

8ナンバー

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キッチンカーの自作は「お金以外のコスト」もよく考えて

キッチンカーの自作は、費用を抑えることができますが、専門知識や技術が必要になるほか、時間も手間もかかります。営業許可や車検の基準をクリアすることも簡単ではないため、多くの人が取れる手段ではないでしょう。

自作に自信がない場合は分割購入やリースで、費用を抑えてキッチンカーを使用することもできるので、事業計画をよく検討して、自分に合った方法を選んでください。

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