キッチンカー経営は甘くない! 失敗・廃業する人の共通点と生存戦略

キッチンカー運営
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キッチンカーの前で笑う男女二人

画像素材:PIXTA

「好きな料理で自由に稼ぐ」「店舗よりも低リスク」といった魅力から、参入者が急増しているキッチンカー。しかし、現実はそう甘くありません。憧れだけで開業し、半年も経たずに廃業に追い込まれるオーナーが後を絶たないのが実情です。なぜ、キッチンカー経営は厳しいのか? この記事では、業界のリアルな「厳しさ」と、それを乗り越えて長く利益を出し続けるための「具体的な対策」を包み隠さずお伝えします。

この記事は、こんな人におすすめです

・「キッチンカーは儲かる」という噂の裏側を知りたい方
・開業後に「こんなはずじゃなかった」と後悔したくない方
・脱サラ・独立を考えているが、失敗のリスクを最小限に抑えたい方
・厳しい現実を踏まえた上で、勝てる事業計画を立てたい方

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甘くないキッチンカーの現実。1年以内の廃業率は約30%?

参入障壁の低いキッチンカーは廃業率も高く、一般的には1年で約30%、3年で約60%以上と言われています。費用を抑えて飲食店を開業できることから近年注目が集まっているキッチンカーですが、参入障壁が低い分、競争率も高く撤退する人も多いのが事実です。およそ3人に1人が1年以内に業界から姿を消してしまうという厳しい現実があります。せっかく開業をしたのに事業を軌道に乗せることができず、失敗に終わってしまうケースは後を絶ちません。

キッチンカー経営が甘くないと言われる5つの理由

キッチンカーの経営が「やめとけ」「きつい」と言われるのには明確な理由があります。それは、場所・天候・お金・身体・手間という5重苦が存在するためです。しかし裏を返せば、これら5重苦のリアルを事前に知って対策しておくことこそが、実は成功への一番の近道になります。ここでは、現場のリアルな苦労を具体的に解説します。

理由1:営業許可と場所確保のハードルが想像以上に高い

自分の好きな場所で自由に売るという理想を持つ方は多いですが、法律上、公道での販売は原則として禁止されており、これはほぼ不可能です。実際には、スーパーの敷地内やオフィス街など限られたスペースでの出店となりますが、人が集まる人気の出店場所は競争率が高く、最初から希望通りに出店できるとは限りません。また、出店場所ごとに管轄の保健所で営業許可申請を行う必要があり、それぞれに申請費用と手間がかかる点も、初心者にとって大きなハードルとなります。

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理由2:天候によって売上がゼロになるリスク

固定の店舗型飲食店と大きく異なるのが、天候が収支に直結するという屋外ビジネスならではの宿命です。自由に出店場所を決められるのはキッチンカーのメリットですが、どんなに良い場所を確保できても、雨や猛暑、強風などの悪天候に見舞われれば、客足は途端に遠のいてしまいます。雨の日は売上が半減するどころか、最悪の場合はゼロになることも珍しくありません。客足が予想より伸びることもあれば激減することもあり、用意した食材ロスを生むリスクと常に隣り合わせなのです。

理由3:薄利多売で手元にお金が残りにくい

キッチンカーは儲からないと言われる最大の理由は、売上がそのまま利益になるわけではないからです。売上から様々な経費を差し引くと、手取りは驚くほど少なくなります。

例えばランチ1食を800円で販売した場合の具体的なシミュレーションを考えてみましょう。まず食材原価が約35パーセントの280円かかります。次に、出店場所のオーナーに支払う出店料が約15パーセントの120円、お弁当の容器や箸などの雑費が約5パーセントの40円かかります。ここまでの段階で残る粗利益は360円です。

さらにここから、移動のためのガソリン代、駐車場代、車両の保険料、光熱費、税金などを差し引くと、手元に残る実質的な利益は1食あたり200円から300円程度という非常にシビアな数字になります。

理由4:想像を絶する過酷な肉体労働と環境

キッチンカーの現実は、想像以上に過酷な肉体労働です。真夏の車内は火を使うため40度を超えるサウナ状態になり、逆に冬は極寒の中で立ちっぱなしの作業を強いられます。さらに、毎日数十キロにも及ぶ機材や食材の搬入出作業があり、営業中は狭い車内で調理を続けなければなりません。忙しい時間帯はトイレに行く暇すらないことも多く、体力的な限界を感じて廃業を選ぶオーナーも少なくありません。

ここで、キッチンカー経営における理想と現実のギャップを分かりやすく表にまとめました。

項目 理想のイメージ 厳しい現実
労働時間 ランチタイムの3〜4時間だけ楽しく働く 仕込みと片付けで前後3時間+移動時間(計10時間以上の重労働)
環境 おしゃれな車内で自分のペースで調理 夏は40度超えの灼熱、冬は極寒。トイレにも行きづらい
収益 売れた分だけ自分の手元に利益が残る 経費や出店料が重くのしかかり、実質の利益率は低い

理由5:孤独な作業と経営プレッシャー

キッチンカーは基本的に1人、あるいは少人数で運営するため、精神的な負担も大きくなります。仕入れから調理、接客、運転、そして経理に至るまでの全責任を一人で負わなければなりません。売上が伸びない日や天候に恵まれない日に不安を抱えても、すぐに相談できる相手がいない孤独な環境は、メンタル面において相当なきつさを伴います。

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キッチンカーで失敗するオーナーの共通点

勢い任せで事業計画・収支計画が甘い

失敗しやすいパターンの筆頭は、勢いだけでとりあえず開業してしまうケースです。なんとなくカッコいいから・料理が好きだから・たこ焼きは粉ものだから儲かるらしいといった表面的な情報を鵜呑みにして、中古で車両を購入してしまいます。事業計画や収支計画を作っていないため、いざ営業を始めてみると日々の出店場所探しに苦労し、どれくらい売れれば利益が出るのかという損益分岐点も把握できていないため、あっという間に資金難に陥ってしまいます。

出店場所のニーズと販売メニューがズレている

メニュー選びの失敗も致命的です。ランチタイムのオフィス街でアルコールやデザート系のクレープを販売しても、食事を求めるお客様には売れません。また、かつて大ブームとなったタピオカドリンクのような流行が去ったメニューや、マニアックすぎる外国料理などをメインに据えると、物珍しさで最初こそ注目されても継続的な売上にはつながりません。

一般的には、出店場所のニーズに合わせてメニューをランチタイムの定番食など1・2品に絞り込んだ方の生存率は、そうでない方に比べて高い傾向にあります。出店場所の客層を見極め、適切なメニュー選びをすることが成功の絶対条件です。

提供スピードが遅く、ピークタイムの客を逃す

キッチンカーは提供効率・つまりいかにスピーディーに商品を提供できるかが売上を大きく左右します。例えば、オフィス街のランチタイムは12時から13時の1時間に客足が集中します。この限られた時間にどれだけ多くのお客様を捌けるかが勝負ですが、調理や盛り付けのオペレーションが悪く提供スピードが遅いと、長い行列ができてしまい、昼休み中に食事ができないと判断したお客様を逃してしまいます。どんなに美味しい料理でも、提供効率が悪ければ売上は頭打ちになってしまいます。

桜の花の咲く遠景で、営業する二台のキッチンカー

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甘くないキッチンカー業界で生き残るための生存戦略

キッチンカーの経営は自由度が高く魅力的な反面、現実の壁は厚いです。しかし、その厳しさを前提に入念な準備をした人だけが勝てる世界でもあります。ここでは、長く事業を継続するための戦略を解説します。

徹底した収支シミュレーションと資金管理

まずは楽観的な売上計画を捨て、厳しめの資金準備を行いましょう。前述した利益構造を深く理解し、毎月の固定費や不測の車両メンテナンストラブルに備えることが重要です。出店料が売上を圧迫しないよう、歩合制と固定制の出店場所をバランス良く組み合わせるなど、損益分岐点を極力低く抑える工夫が求められます。

天候リスクに対する具体的な解決策を用意する

屋外ビジネスの宿命である天候リスクには、もう一歩踏み込んだ対策が必要です。例えば、事前の天気予報で大雨が確定している日は、思い切って休業日にすると割り切るのも立派な戦略です。また、雨の日限定の割引サービスや特別メニューを用意して来店動機を作ることや、デリバリーアプリと併用して悪天候時の巣ごもり需要を取り込むなど、天候に左右されにくい多角的な販売チャネルを持つことが売上安定の鍵となります。

専門のマッチングサービスを賢く活用する

キッチンカーの最優先事項は営業場所を確保することですが、初心者が自力で条件の良い優良な出店場所を見つけ出すのは至難の業です。そこで、プロの力を借りることを強くおすすめします。

当サイト「モビマル」のような、出店場所とキッチンカー専門のマッチングサービスを活用すれば、場所探しの大きな手間を削減できるだけでなく、ニーズに合った優良な出店場所の紹介を受けることが可能です。まずは経験を積むためにも、サービスを通じてさまざまな場所に出店し、営業日になるべく穴を空けないことを意識しましょう。

出店場所の探し方は、下記記事でも詳しく解説しています。

▼キッチンカーの売上を左右する「出店場所」5つの探し方と出店料について解説

キッチンカー経営は厳しい。だからこそ正しい知識を持って挑戦しよう

キッチンカー経営は決して楽な道のりではなく、天候リスクやシビアな収支管理、メニュー選びや提供効率といった多くの壁が立ちはだかります。しかし、それらの厳しさを事前に理解し、正しい知識を持って事業計画を立てることで、失敗のリスクは最小限に抑えることができます。壁を乗り越えれば、自分の好きな料理でお客様を笑顔にし、理想の働き方を実現することは十分に可能です。

開業を良いものにするために、まずは失敗しないためのノウハウを身につけましょう。当サイト「モビマル」では、キッチンカーの基礎知識や開業の流れを学べるセミナーを開催しています。

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よくある質問

Q
キッチンカーの廃業率はどれくらいですか?
A
一般的に、キッチンカーの廃業率は開業から1年以内で約30%、3年以内で約60%以上と言われています。参入しやすい反面、事前の事業計画や資金計画が甘いと早期に撤退を余儀なくされるケースが多いのが実情です。
Q
メニュー選びで気をつけるべきことは何ですか?
A
出店場所のニーズに合わせることが最優先です。オフィス街なら提供スピードの早いランチメニュー、イベントなら食べ歩きしやすいものなど、ターゲットに寄り添う必要があります。また、タピオカのような一時的なブームに乗りすぎず、定番で長く愛されるメニュー選びをすることが大切です。
Q
出店場所はどうやって探せばいいですか?
A
自分で地主や施設に直接交渉する方法もありますが、初心者にはハードルが高いため、キッチンカー専門のマッチングサービスの活用がおすすめです。希望の条件に合った出店場所を効率よく見つけることができ、営業に専念しやすくなります。
Q
天候による売上減少にはどう対策すればいいですか?
A
天候リスクは避けられないため、あらかじめ雨の日は売上が落ちることを前提とした資金計画を立てることが重要です。対策としては、雨の日限定メニューの提供、デリバリーアプリとの併用、あるいは赤字を避けるために思い切って雨の日は休むと割り切るなど、柔軟なルール作りが必要です。

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この記事を監修した人
太田 明男
一般社団法人日本移動販売協会 代表理事
1992年リクルートに入社。
2019年に「一般社団法人日本移動販売協会」を創立。移動販売のマッチングサービス「モビマル」を関西圏からスタートし、現在全国に展開中。