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初期費用を抑えて開業できることから近年注目を集めているキッチンカー(移動販売車)。キッチンカーの人気を左右するのはその提供メニューにあり! と言っても過言ではありません。今回は高収益を狙うキッチンカーのメニューについて解説していきます。
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キッチンカーで販売すべきメニューは「よく売れるもの」。これは大きく分けて「人気があり」「利益率が高い」という二点を兼ね備えたものです。それぞれの要素について解説します。
たとえ珍しくて貴重な料理を販売していても「試してみよう」と買う人は多くありません。対してカレーやラーメン、ハンバーガーなどの定番メニューは、誰もが味を知っていて安心して頼めるため、多くの人に選ばれやすいとされています。
しかし、誰もが知っているメニューだからこそ「差別化」が重要です。こだわりの良い食材を使っている、新しい食感やフレイバーを加えるなど、お客にとって魅力的に感じる要素をプラスした定番メニューを用意することで、注目を集められるでしょう。
キッチンカーは、いくつかの出店場所を転々としながら営業することも多く、それぞれの場所や時間帯に合ったニーズを満たせると人気が出やすくなります。たとえば、働く人がお昼ご飯を買いに来るオフィス街なら、「しっかりとした食事メニュー」で「すぐに買えるもの」が求められます。一方、週末のイベント会場であれば、アルコールドリンクやおつまみになるスナックメニュー、スイーツなどの需要が高まることもあるでしょう。
出店場所と時間帯だけではなく、季節や天候にも大きく左右されるため。よく出店する場所や、さまざまな状況に対応できるようなメニュー構成が作れると理想です。
かつて「タピオカブーム」が起こった頃、さまざまなキッチンカーでもタピオカ入りのドリンクを販売していました。このように「食のトレンド」を取り入れることは、キッチンカーにとっても重要な要素のひとつです。タピオカブーム以降も韓国や台湾などから入ってきたさまざまなアジアンフードが流行を繰り返しているため、ネットや雑誌などでトレンドを調べてみるのもよいでしょう。
若い人の間で流行しているものや、健康志向を背景に流行する食材、新しい調理法など、食のブームはさまざまな背景によって起こります。それらのトレンドを無理なく取り入れることでも、集客が期待できます。
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飲食店において利益を追求するのであれば考えたいのがそのメニューの原価(原材料費)。同じ値段がついていても、原価率によって利益の額が変わってきます。一般的には、原価率は売値の30%前後が基準です。
しかし、主力商品を30%以下に抑えるのはなかなか難しいことでしょう。原価率の高い商品は、原価率の低い商品と組み合わせることで、全体の原価率を下げられます。原価を低く抑えやすいドリンク類やトッピングなど、メニュー構成を工夫しましょう。
<原価率の低いメニュー例>
たこ焼き・お好み焼き・クレープやドーナツ・ピザなど、小麦粉を使った「粉もの」と呼ばれるメニューは一般的に原価率を低く抑えやすいものです。かき氷や綿あめといった「お祭の定番」のような食べ物も利益が出やすいでしょう。
同じ値段の商品でも、1時間で3人に提供できるものと、30人に提供できるものがあれば、30人に提供できるものは前者より10倍の回転率があります。単価が低くても回転率の高い商品は総売上を高くすることが期待できます。
回転率は商品の提供スピードと客足の両方に左右される要素ですが、キッチンカー側では下記のような努力をすることで、回転率を上げることが可能です。
<提供スピードを上げる努力>
・早く提供できるメニューを考案する
・調理・包装・会計のオペレーションを見直し、時間を削減する
<集客>
・SNS等でこまめに宣伝する
・人が集まる出店場所に出店する
客単価とは、客1人が1回で注文する平均額です。500円のたこ焼きだけをお客全員が注文するのであれば、客単価は500円です。たこ焼きと500円のアルコールドリンクを注文するのであれば、客単価は1000円と単純計算で売上は二倍になります。
ドリンクをはじめとしたサイドメニューのほか、トッピングや大盛りなどのオプションを充実させることによって客単価を上げることが可能です。また、セット販売できるメニュー構成を作ることも客単価を上げる施策として有効です。
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ここからは、キッチンカーで人気、かつ利益の出やすいメニューについて解説していきます。
スパイスカレーやタイカレー、インドカレーなどカレーにはさまざまなタイプのものがありますが、そのどれもが一定の人気があるメニューです。仕込みにはある程度の手間がかかりますが、提供はご飯に盛り付けるだけで良いため、高単価かつ回転率が良いメニューになりうるでしょう。また、副菜やトッピング、ドリンクセットなどで付加価値をつけやすいこともポイントです。
クレープはいわゆる「粉もの」で、原価率を安く抑えられる一方、具材を工夫することで単価を高くすることもできる優秀なメニューです。フルーツやクリームを使う甘いクレープだけではなく、肉や野菜を使った食事系のクレープも人気で、幅広い客層に対応できます。トッピングの追加や「クリーム大盛り」といったオプションを設定することも容易なので、単価の底上げにもなります。
オペレーションを工夫すれば提供スピードも早くでき、回転率にも期待できるでしょう。ランチ出店よりも、一日を通して出店できるイベントやショッピングモールといった場所に向いている商品です。
屋台や出店での定番メニューであるたこ焼きは、キッチンカーにも向いている商品です。こちらも「粉もの」なので原価率を低く抑えられるうえ、おやつや軽食・おつまみにもなるため、幅広い出店場所に対応ができます。
一点、調理時間がある程度かかることがネックですが、屋台のようにある程度まとまった個数を焼く体制が整っていれば、早く提供することも可能でしょう。
軽食のイメージが強いホットドッグも、人気のメニューです。ホットドッグの具材にバリエーションを持たせることもできますし、フライドポテトやドリンクといった他のサイドメニューと組み合わせやすいため、客単価の向上にも期待が持てます。
ソーセージをパンで挟む、が基本の調理工程なのでスピード提供もしやすく、キッチンカー向きのメニューのひとつです。
フライドポテトや鶏の唐揚げはサイドメニューとして人気です。ソースのオプションや他のメニューとのセット販売をすれば単価を揚げられます。
フライヤーさえ用意できれば仕込みや調理工程もシンプルで、ある程度作り置きもできるため、サイドメニューとして検討する価値は十分にあるでしょう。
食後に飲む人が多いコーヒーは、どこでもある程度の需要が見込めるドリンクです。また、豆や焙煎方法にこだわることで販売価格を上げやすく、客単価の向上に繋がります。
出店場所は選びますが、アルコールドリンクをドリンクメニューに入れることで、一部のイベントでの集客が期待できます。近年ではクラフトビールやクラフトジン、地酒などの流行もあり、キッチンカーのオリジナリティを表現しやすいメニューでもあります。
ソフトドリンクは原価が10%程度と安く済むため、原価の高い商品を扱うキッチンカーはぜひメニューに取り入れたいものです。生のフルーツを使用するなど、ドリンク自体に付加価値をつけて、そのものの単価を上げることもできます。
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