キッチンカーと屋台の違いは? 屋台からキッチンカーに乗り換える場合の手順も解説

キッチンカー開業
公開日:2024/10/28 更新日:2024/10/28
赤い屋台

画像素材:PIXTA


近年、テイクアウト需要などから注目が集まっている「キッチンカー」。移動販売車やフードトラックとも呼ばれ、起業にも人気です。本記事ではキッチンカーと屋台の違いや、屋台からキッチンカーに乗り換えるための情報を解説していきます。

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キッチンカーと屋台の違いは?

キッチンカーと屋台の違いは「基本的な構造」「販売形態」「必要な営業許可」「開業や運営資金」です。以下で解説していきます。

キッチンカーと屋台の違い(1)基本的な構造

キッチンカーはバンやトラックなどの自動車車両をベースに、調理設備を取り付けた「移動式の飲食店」です。食材ごと長距離を移動し、車内で調理・販売ができます。一般的にはキッチンスペースの側面、または後部が大きく開く作りになっており、その開口部から商品のやりとり、お金の受け渡しなどの接客ができるようになっています。

対して「屋台」はお祭りなどで見るような、立ち売りができる調理台を設置した屋根付きの設備です。基本的に組み立て式になっており、中で飲食ができるタイプのものと、スタンド式で飲食スペースを設けていないものがあります。また、リヤカーや自転車・オートバイなどが連結されており、常時営業が可能なタイプの屋台もあります。

キッチンカーと屋台の違い(2)販売形態

キッチンカーには基本的に客席はなく、テイクアウト販売が基本となります。食器などは基本使い捨てできる素材のもので提供します。対して屋台はカウンターやテーブルを設置しており、食器やグラス等は店内飲食用のものが使われます。スタンド式の屋台の場合、キッチンカーと同じくテイクアウトを前提とした商品の提供が行われます。

キッチンカーと屋台の違い(3)営業許可

キッチンカーと屋台、どちらも保健所に申請する「営業許可」が必要になるのですが、その内容は異なります。キッチンカーは「移動型の飲食店」としてみなされており、店舗型の飲食店と同様の衛生管理基準が適用されます。

屋台の場合は、お祭りなどイベントの時限定で営業する「臨時営業許可」と、中長期の営業を前提とした「露店営業許可」が必要になります。露店営業許可は条例で認められていない場合も多く、現在屋台の多くは「臨時営業許可」を取る必要があります。

キッチンカーの開業に必要な許可・資格については、以下の記事でも詳しく解説しています。

▼キッチンカーで開業するために必要な資格・許可は? 調理師免許は必要?

キッチンカーと屋台の違い(4)開業・運営資金

キッチンカーと屋台は、開業や運営の資金の目安も違います。キッチンカーは車両取得にかかる費用や、取得した車両をキッチンカーに改装する費用がかかるため、中古車を利用したとしても200万円~500万円程度かかるのが相場です。

対して屋台は、お祭りやイベントで使われるスタンド式で数万円~10万円ほど、リヤカーや自転車、オートバイなどで移動できるタイプの場合は数十万円ほどかかります。キッチンカーと比べて屋台はさらに小さな予算で開業ができますが、日々の移動や運営には手間がかかります。

水色のキッチンカー

画像素材:PIXTA


屋台からキッチンカーへ転業したい場合、何から考える?

屋台は常時営業できる新たな営業許可を得にくくなっていますが、元手がかからない分、起業を気軽に始められる利点があります。

近年では屋台で開業資金を貯めてキッチンカーを開業するケースもあります。そういった場合に、何からはじめればいいかを以下より解説していきます。

(1)事業計画や資金計画を立てる

事業計画や資金計画を立て、どんな商品を扱うキッチンカーにしたいか、コンセプトを固めていきます。これらの計画は、開業・起業までのロードマップになるほか、助成金などを得るためにも必要になるため、より具体的なものを用意するといいでしょう。

また、現在運営している屋台で人気の商品があるようなら、それをそのままキッチンカーで販売することも選択肢になりえます。ノウハウがそのまま流用でき、実績があれば銀行などの融資も受けやすくなるでしょう。

キッチンカー開業ステップ(2)車両を用意し、設備を整える

キッチンカーは通常、車両の取得を行い、キッチンカーへと改装します。営業許可を得るにあたって必要な設備や、調理や集客などに必要な設備を保健所に確認し、整えていきます。

キッチンカー開業ステップ(3)必要な資格や許可を取得する

キッチンカーの営業に必要な資格・許可を得るための準備をします。「食品衛生責任者」など人が取るべき資格に加え、キッチンカー営業許可は車両ごとに得る必要があります。

キッチンカー開業ステップ(4)出店場所を決め、開業する

キッチンカーの起業については、以下のページでも詳しく解説しています。

▼キッチンカーを開業するなら知りたい、費用・相場・資格・許可を開業ステップごとに徹底解説!

キッチンカーを開業するなら「モビマル」

本記事では屋台とキッチンカーの違いについて解説しました。キッチンカーはフードトラックやフードカー、移動販売車などと呼ばれ、調理加工した食品を販売する「移動型の飲食店」です。対して屋台は臨時店舗として扱われるため、ひとところでの営業が長期でできないのに移動や運搬に手間がかかるため、現在どちらかで迷っているのであれば、キッチンカーでの起業がおすすめになるでしょう。

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